金持ち体質は「捨てるときの値段」を考える
金持ち体質は「捨てるときの値段」を考えるものを買うときに考えておきたいこと耐久消費財を買うときは、購入時の値段だけでなく、ランニングコストまで踏まえ、最終的にそれを捨てるまでにかかる値段を考えてみましょう。いくら安くても、維持費が多くかかっ
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ものを買うときに考えておきたいこと耐久消費財を買うときは、購入時の値段だけでなく、ランニングコストまで踏まえ、最終的にそれを捨てるまでにかかる値段を考えてみましょう。
いくら安くても、維持費が多くかかったり、捨てるときにお金がかかるものは結局損になることがあります。
買うときに考えておきたい「維持費」たとえばプリンターは、プリンター本体だけでなく、トナーカートリッジも必要です。
だから、本体価格を低く抑えて買ってもらい、トナーで儲ける、という考えのメーカーもあります。
この場合、安い買い物をした、と思っていても、トータルでは高コストになっていた、ということが起こります。
全自動洗濯乾燥機も、水代や電気代、洗剤代などがかかります。
自動車も、ガソリン代、自動車税、保険、車検代がかかります。
そう考えたとき、必ずしも安い商品を買うのがよいとは限らない、ということがわかります。
むしろ、高い商品のほうが、長い目で見たら安い、ということもあるわけです。
買うときに考えておきたい「捨てるときの値段」あるいはリセールバリューを考えてみます。
自動車やパソコンなど、中古市場が整備されている分野では、買って使って売るまでのライフタイム全体で考えてみましょう。
すると、買うときの値段が高くても、下取り価格も高くて助かった、という場合もあります。
逆に、マニアックな機種を買ったばかりに、あるいは売れすぎた商品で市場に溢れてしまったために、安く買い叩かれる、ということも起こりえます。
もちろん、まだ起こっていないことですから、あまり厳密に考える必要はありませんが、ライフタイムコストをざっと計算してみると、自分はトクしそうなのか、損しそうなのか、冷静に商品を選べるようになります。
文:午堂 登紀雄(マネーガイド)
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))